9月/5年生
はじめての合格判定。志望校登録はバランスよく・模試は超優良教材ととらえよ!!
1. 登録する志望校は幅広くバランスよく
5年生の夏休みが終わるといつも受けている模試と雰囲気の異なる模試が各社で開催されます。テスト形式に違いは感じないのですがとても大きな違いがあります。
合格判定つきという点
そしてそこで悩んでしまいがちなのが、どの学校を判定しようかというモノ。しかしながら5年生の段階ではその悩みを真剣に考える必要はないと言えます。
とはいえ…模試の結果に志望校判定が記載されるとなると気持ちも新たになるものです。今回は5年生の判定模試についてと、模試の活用について体験談を述べます。
1-1. いつもの模試との大きな違い
冒頭でお話ししたとおり5年生の夏以降から、各社で行われる模試は今までと異なる点があります。それは模試の結果に合格判定がついてくるという点です。
例えば四谷大塚の模試では
最大6つの学校の合格判定が出ます
合格可能性を示すランクがでる他に、他に何人くらいの生徒が志望しているかという情報や、その志望者の中で自分がどれくらいの位置にいるかなどが分かります。
今までの模試の結果とは違い、特に合格可能性は子供にとってもインパクトがでかいです。合格可能性20%以下と書かれてしまったら子供どう思うでしょうか…?
しっかりと工夫する必要がありそうです。
1-2. 幅広くバランスよく登録せよ
志望校の偏差値帯は幅広くバランスよく選ぶことをオススメします。具体的には今までの模試の平均偏差値を基準として、上下にバランスよく6校を登録します。
具体的には…
挑戦校2校、適正校2校、堅実校2校です
この3つの区分はよく大手塾などで使われている区分です。とうぜん塾によってその指導の仕方は異なるかと思いますが、おおむねこんな感じです。
挑戦校…基準となる偏差値よりも4以上の学校
適正校…基準となる偏差値周辺の学校
堅実校…基準となる偏差値よりも4以下の学校
なぜバランスよく登録するのでしょうか?
理由はシンプルです。
模試の結果が返ってきた時に健全な危機感と適切な安心感 を両立させるためです。
判定校全てが合格可能性20%以下だとやる気をなくしてしまいます。一方で判定校全てが合格可能性80%というのも受験を舐めて掛かってしまいます。
モチベーションを維持しつつ少し危機感を持たせるにはバランス型で登録するのがベターという考え方です。
我が家の1発目も判定模試も以下のような結果に…。しっかりと狙い通りの結果を得ることに成功。
1-3. 判定の意味を正しく理解せよ
次は判定の意味についてです。
各社で出す結果はその主催者の仕様で判定されているので、バシッと定義をお伝えすることはできませんが…おおむね共通する算出の考え方があります。
判定の正体は
追跡調査による統計データです。
模試の主催者は毎年毎年、模試を受けた小学生の成績推移とその小学生がどの中学校に合格したかのデータを蓄積しています。それを膨大な人数分集めているわけです。
そうすると…この時期のこの模試でこれくらいの偏差値を取っている子供の70%くらいはこの学校に受かっているぞ… ということが統計的に分かってきます。
逆に…この時期のこの模試でこれくらいの偏差値を取っている子供は40%くらいしかこの学校に受かっていないぞ…ということも統計的に分かるということです。
どんな判定であっても、単なる統計データであると思って一喜一憂しないことが大切ですね。