11月/4年生
知って得する勉強の5つの事実。成績アップのための意識改革とは?
1. まず子供に伝えるべき勉強の5つの事実
4年生になる息子の勉強に取り組んでいる態度を見ていて気づいた事があります。もしかしたら…皆様のお子様も同じように感じた事があるかもしれません。
ただ宿題をやることを勉強だと思っている
問題を解いただけで満足しちゃってる
勉強をすることの目的はもちろん色々とありますが、少なくとも中学受験における勉強の目的は入試本番で合格できる点数を獲得することですね。
我が家の息子は、宿題を終わらせることを目的としており、お世辞にも最終的な目標を意識しているようには見えませんでした。そこで我が家では…
息子に勉強における5つの事実を教えることに
この事実を知って勉強に取り組むのと、知らずに勉強をするのではいずれ大きな差につながると感じています。できるだけ早い段階で子供と共有しましょう!
1-1. 事実① “勉強”のシンプルな定義
まず最初はコレでしょう!勉強とはいったい何でしょうか?小学生が考えがちな勉強は以下のようなもの…
計算ドリルをたくさんやるのが勉強
教科書を読んで覚えるのが勉強
漢字を書きまくるのが勉強
いずれも結果的に勉強になっている場合もありますが、あらためて勉強というものをシンプルに定義してみます。
勉強のシンプルな定義
『できなかった問題を次できるようにすること』
わかりやすい図にすると以下のようになります。どうやったら偏差値が上がるか、どうやったら成績が上がるかを子供と共有することが超重要です。
ちなみに…この図は我が家で息子に説明する時に使った実際のものを書き起こしたものです!
この勉強のシンプルな定義を子供と共有して、子供の腹に落とすことができれば、子供の行動に変化があらわれ、勉強の効率性もグッと上がります。
塾の宿題をやる事の目的がわかる
丸つけだけして満足しなくなる
なぜ間違えたかを考えるようになる
実際に我が家の息子も行動が変わりましたが…
親の期待しすぎにも気をつけましょう。子供の気分が乗らない時は、宿題を早く終わらせることが目的のような行動をとったりします。少しずつできればOKです!
1-2. 事実② 超難問も基礎問も1点の価値は同じ
次に伝えるべきは中学入試の本番でも普段受けているテストや模試でも1点の価値は全て同じであるということ。
我が家の息子だけかもしれませんが…
基礎問題をやることを馬鹿にしている
基礎があいまいなのに応用問題にいきたがる
得意科目ばかり取り組んで
苦手科目をすすんでやろうとしない
もしこんな行動をとっていたとしたら…1点の価値が全て同じであることを共有すると良いかもしれません。
正答率80%の基本的な計算の1点も…
正答率20%の超難問の文章題の1点も…
社会の基礎知識を問う選択問題の1点も…
社会の超マニアックな記述問題の1点も…
上記の1点は全て同じ価値という点を子供と共有します。
1点の価値が全て同じであるということを理解していれば、勉強の効率性という観点で、基礎問題をシッカリ取れるようにすることに重点を置き、得意科目をさらに伸ばすより苦手科目を減らす方が効率が良いということを意識しながら勉強するよう改善できるかもしれません。
1-3. 事実③ 基礎問題を着実に解けば偏差値50
前項でもお話ししたように、我が家の息子は基礎問題に飽きてしまってすぐに応用問題をやりたがる性格…。基礎問題を着実に解けるようにコツコツやることが苦手です。
でも基礎問題だけを100%解くことができれば…
偏差値50〜55(四谷大塚)は獲得できる
もしお子様が偏差値50に届かないにも関わらず、基礎問題を軽視していたり…公開模試などで基礎問題を落としてしまっているようであれば、この事実を共有しましょう。
我が家の息子がそうだったのですが、偏差値が50に届かないもどかしさ…。親である我々も基礎問題ばかりに取り組むことに不安や焦りを感じてしまいます。
この事実を正しく理解していれば、焦りは消え、基礎問題をミスなく着実に解けるようにコツコツと勉強することが偏差値50突破への最短ルートであると分かります。
1-4. 事実④ 目標と現在位置の具体的な距離感
目標とする偏差値が60だったのに、受けたテストの結果の偏差値が全く届かなかった。しかも、まだまだ遠い。本当に目標に到達できるのだろうか…。
多くの受験生が経験する焦りですが
目標までの正しい距離感を理解していますか?
目標への距離は一般的には偏差値で測ります。では偏差値を1あげるためには何点必要か意識していますか?あと何問解ければ良かったか意識していますか?
例えば…四谷大塚の算数の公開模試であれば
計算問題1問は8点で偏差値2に相当します
テストの間違い直しをやっていると、永遠と続く作業のような感覚になってしまいがちですが、間違いを数問直しただけで、実は目標に到達できる事実が分かったりします。
子供自身がこの事実を知っていれば、目標が意外と近く感じたり、目標までの正しい距離感を把握できたりします。子供と正しい距離感を共有することはオススメです。
1-5. 事実⑤ 応用問題の攻略は基礎の積み重ね
勉強で最も絶望を感じる瞬間。それは自分の力では到底解けそうもない応用問題に出会った時ではないでしょうか?我が家の息子もかなりイライラしていました。
勉強が嫌になってしまったり…
どうやって勉強すれば良いか混乱することも…
応用問題をスラスラ解くことができる子供の頭の中はどう なっているのか? そのような子供の頭の中は、以下の2つ のパターンであることを子供と共有します。
(1) 過去にたまたま同じような問題をやったことがある
(2) 基礎を体得しているのでひらめくことができる
つまり…応用問題を解けるようにするためには、基礎問題を含めてひたすら練習をして体得するしか方法はないということです。
子供が応用問題を解けなくてイライラや絶望を感じているようであれば、もうこれしか方法はないという感じで声掛けをするのが良いでしょう。