【中学受験】速報!2026年度入試 時事問題「1月実施の中学入試で実際に こう出た!」もしかするとこのまま2月の入試でも出るかもしれない⁉
出典:声教チャンネル(声の教育社)
記事:metasc
時事問題の速報、第2回をお届けします。埼玉入試もスタートし、今回の時事問題の出題校を見てみると、やはり昨年多くの時事問題が出題された学校では、今年もしっかりと時事問題が出ている印象です。今回取り上げている問題は、すべて社会科で出題されたものになります。理科については、ノーベル賞などが出題されるのではないかと予想していましたが、現時点では、まだそうした問題は確認されていません。
▼今回取り上げる時事問題テーマ
・城西川越:「コメの価格高騰」「戦後80年」「日本初の女性首相」「トランプ関税」
・昌平:「コメの価格高騰」「次回の万博開催地」「新ローマ教皇」
・大宮開成:「万博問題」
・淑徳与野:「参議院議員選挙」「商品の配送」
・浦和明の星女子:「参議院議員選挙」「物価の上昇」
・浦和実業学園:「政府の経済対策」
▼城西川越
総合一貫入試からの出題です。今年も昨年と同じような形式での出題です。2025年3月から10月までの主な出来事が一覧になっていて、「問い」に答えるかたちです。
➀ コメの価格高騰
まず問1です。一覧の【A】に当てはまる語句を選ぶ問題ですね。
【A】に入るのは、「小泉進次郎氏が何大臣に就任したか」
という内容です。
答えは、もちろん
「農林水産大臣」です。
これはコメの価格高騰に関連した話題で、ニュースでもよく取り上げられていましたね。備蓄米についても話題になっていましたので、他の学校でも「備蓄米」は聞かれそうなテーマです。以前からお伝えしていますが、今年はコメに関する話題はしっかりチェックしておきたいところですね。
② 戦後80年
続いて問2です。一覧の8月の出来事で、【B】に当てはまる数字を答える問題です。この問題は、時事問題を出す他校の社会でもよく見られました。問題は・・・
「太平洋戦争の終戦から何年経ったか」
というものですね。
1945年が終戦ですので、答えは「80年」になります。
③ 日本初の女性首相
次に問3です。
【C】に当てはまる人物をフルネームで答える問題です。
出ましたね、もちろん・・・
「高市早苗」さんです。
ここで気をつけたいのが漢字です。「苗」の字が、「田」なのか、「由」のように上が突き出る形なのか、迷いやすいですね。
「苗」は“田んぼの苗”・・・
と覚えて、上は突き出ません。漢字で正しく書けるように、しっかり確認しておきましょう。
また、いつもお伝えしていますが、名前を漢字で書けるだけでなく、写真を見て人物を選ぶ問題もよく出題されます。テレビなどで目にする機会も多いと思いますので、顔と名前をセットで覚えておきたいですね。
④ トランプ関税
問6です。下線部③、トランプ大統領の関税についての内容から・・・
「関税」に関係する言葉を選ぶ穴埋め問題です。
(X)と(Y)に当てはまる文章を選択します。
少し難しそうに見えますが、意味をしっかり考えれば解けます。ポイントは、「トランプ大統領が相互関税を撤廃したのか、それとも課したのか」という点です。
4月の出来事ですが、そもそも「なぜ相互関税を行ったのか」を考えましょう。
「アメリカは貿易赤字が大きいため、それを少しでも減らそうとして相互関税を課した」
という流れですね。
ということで、答えは「イ」になります。
「相互関税」という言葉自体を書かせる問題が出る可能性もありそうです。
少し難しそうですが、漢字自体はそれほど複雑ではありませんので、覚えておくと安心ですね。
相互関税とは・・・
「相手の国が高い関税をかけてくるなら、こちらも同じように関税をかける」
という考え方です。国内の産業を守るための政策として、押さえておきましょう。
▼昌平
昌平のTクラス第1回入試でも、城西川越と同様に「2025年を振り返って」というテーマで出題されています。
① コメの価格高騰
コメの価格高騰を受けて備蓄米が放出されましたが、それに関連して・・・
「これまで日本では、コメの余剰に対してどのような政策を行ってきたか」
という内容が問われています。
答えは「減反政策」です。
これはもう、必ず押さえておきたい重要事項ですね。今年は「減反政策」に関する問題が、かなり多く出題されそうな気がします。
② 次回の万博開催地
2025年の大阪・関西万博が開催され、会場が夢洲であることは、多くの人が勉強していると思います。
その次の国際博覧会は、5年後にサウジアラビアで開催される予定で、場所は首都のリヤドです。
この問題でポイントになるのが、サウジアラビアの位置です。「次の開催国を選びなさい」という形式だと難易度は高いですが、「開催国はサウジアラビアです」と示された上で、その場所を地図から選ぶ形式であれば、まだ取り組みやすいですね。
中学受験では、世界地図の基本はしっかり見ているはずです。日本が原油を輸入している国の上位国などは、やはり覚えておきたいところですね。
今回の地図問題では・・・
「ア」:サウジアラビア
「イ」:アラブ首長国連邦
「ウ」:イラン
「エ」:インド
そして今回は問われていませんが、「ア」と「ウ」の間がイラクです。
このレベルの世界地図は、ぜひ身につけておいてほしいです。中東地域は国際問題のニュースでもよく取り上げられますので、位置関係は特に重要ですね。この問題は、よい確認になったと思います。
③ 新ローマ教皇
前回、12月入試の茨城中の時事問題でも紹介しましたが、キーワードは「コンクラーベ」ですね。
教皇選挙によって新しいローマ教皇が就任しました。
今回の問4では・・・
「ローマ教皇は、ローマ市内に位置する世界最小面積の独立国の元首も兼ねている。この国はどこか」
という内容が問われています。
答えはバチカン市国です。
12月入試の時事問題では、「バチカン市国は東京ドーム何個分か」という形で学びましたよね。このような切り口の問題は、今年はかなり多く出題されそうです。特に、キリスト教系の学校では要注意ですね。
「コンクラーベ」
「バチカン市国」
「システィーナ礼拝堂(世界遺産)」
「レオ14世」
こうした内容を関連づけて覚えておくと、とても効果的です。しっかり整理して、確実に得点できるようにしておきましょう。
▼大宮開成:万博問題
大宮開成の第1回入試でも、時事問題として万博が出題されています。
「最初に万博が開催された場所」
を答える問題です。
答えは「エ」のロンドンですね。
ただ、オリンピックのイメージから、思わず「アテネ」と答えてしまいそうになる人もいそうです。引っかけと言えなくもないですが、きちんと知識として整理しておくことが大切ですね。これは意外と難しい問題なので、しっかり確認しておきましょう。
▼淑徳与野
① 参議院議員選挙
淑徳与野の第1回入試では、他の学校でも多く出題されている「7月に行われた参議院議員選挙」が取り上げられています。この問題は、参議院議員選挙についての基本的な知識を問う内容で、
「参議院議員選挙の説明として適当でないものを選びなさい」
という形式です。
参議院議員選挙の仕組みは、やはりしっかり確認しておきたいですね。ただし、この問題は正直、かなり難しめです。
選択肢「ア」は、
・解散がない
・任期が6年
という点で、正しい説明ですね。
誤っているのは「イ」です。
参議院では重複立候補が認められていないため、当然ながら復活当選もありません。
ここで関連して覚えておきたいのが、「なぜ衆議院では重複立候補が認められているのか」という点です。
衆議院は小選挙区制のため、1つの選挙区から当選できるのは1人だけです。その結果・・・
・僅差で落選する人が出やすく、死票が多くなりやすい
・比例代表制と組み合わせることで、比例区での復活当選が認められている
一方、参議院は1つの選挙区から複数人が当選するため・・・
・もともと死票が少なく、重複立候補をさせる意味がない
・不必要なので参議院では重複立候補ができない
という仕組みです。このような基本的な制度をきちんと理解していないと、「どこが間違っているのか」を見抜くのは難しくなりますね。
選択肢「ウ」は、
「定数248人、選挙区148人、比例代表100人といった数字」
が問われています。ここまで細かい内容も、しっかり整理して覚えておく必要があります。
選択肢「エ」は比例代表制についてで、参議院の比例代表は・・・
「非拘束名簿式」です。
つまり、有権者が候補者名または政党名を自由に選んで投票できる仕組みですね。「拘束名簿式」との違いも、きちんと理解しておきましょう。さすが淑徳与野、レベルの高い問題です。時事問題ではありますが、基本的な学習をしっかりしていないと解けない内容ですね。
② 商品の配送
続いて問5です。12月の茨城中入試の時事問題でも少し扱いましたが、宅配・配送の問題が出題されています。この問題は、商品の配送に関する2つの説明文について、正誤の組み合わせとして適切なものを選ぶ形式です。
説明文Xは・・・
「置き配」が推奨されている、という内容なので正です。
一方、説明文Yは、一見正しそうですが、全国一律料金での配送となると、島への配送などで負担が大きくなってしまいます。そのため・・・
配送料金は全国一律ではなく、この説明は誤りです。よって答えは「イ」になります。
▼浦和明の星女子
① 参議院議員選挙
浦和明の星女子の問題は、淑徳与野と同じくらいレベルが高く、こちらも参議院議員選挙に関する出題です。
特に問3はかなり難しく、しっかり勉強していないと解くのは大変ですね。
問3は、参議院議員選挙について・・・
「4つの選択肢の中から正しいものを1つ選ぶ問題」です。
これはなかなかハードです。
選択肢「ア」は、
「投票率が前回の参議院議員選挙と比べて6.46ポイント上昇し、過去最高となった」
という内容です。確かに投票率は上昇しましたが、
「過去最高ではない」よって、正しくありません。
6.46ポイント上昇という数字自体は合っていますが、そこまで細かく覚えていなくても、「近年は投票率が低下傾向にある」という流れを理解していれば判断できますね。
選択肢「イ」は、
「女性の当選者数が前回の参議院議員選挙より増加し、過去最高となった」
という内容です。これはニュースでも話題になっていましたね。
これが正解です。
かなり難しい問題で、他の選択肢が間違っていると判断して「イ」を選ぶか、あるいは「イ」の内容をしっかり覚えていたかが問われています。女子校らしい、とても良い問題だと思います。「女性の社会進出」について、どれだけ興味・関心を持ってニュースを見ているかが試されますね。
ちなみに、選択肢「ウ」と「エ」も誤りです。選択肢「ウ」は、
「当選者の平均年齢が前回の参議院議員選挙より1.5歳上回った」
とありますが、正しくは1.5歳下回ったので、ここが違います。
選択肢「エ」についてですが、公職選挙法はこれまで何度も改正されています。
「LINEなどのSNSを使った選挙活動は認められていますが、電子メールは現在も禁止されている」
という点がポイントです。「もうメールもOKなのでは?」と思ってしまいがちなので、非常にひっかけの多い内容ですね。全体として、とても難易度の高い問題です。
② 物価の上昇
続いて問4です。テーマは近年の物価上昇についてです。この問題では、物価上昇の原因に関する
説明A・B・Cについて、正誤の組み合わせを答えます。
まず説明Aです。ここでは、トランプ関税が関係しています。やはりこの話題は出てきましたね。
説明文では主語が「日本」になっていますが、正しくは「アメリカ」です。
実際に貿易相手国に関税を引き上げたのは日本ではありません。これはアメリカ・トランプ政権の政策です。そのため、説明Aは誤になります。
次に説明Bです。
「日本は食料自給率が低く、円安が急激に進んだことで輸入品の価格が上昇しました。その結果、多くの食品の価格が上がっています」
その通りなので、説明Bは正です。
最後に説明Cです。
この内容も、しっかり理解していないと判断が難しいですね。備蓄米については、城西川越の時事問題でも取り上げましたが・・・
「コメの価格が上昇したことを受けて、小泉大臣が備蓄米を放出しました」
したがって、説明Cは誤となります。
このように、単に用語を覚えているだけでなく、時事問題の「意味を理解しているか」が問われるのが、正誤問題の難しさですね。浦和明の星女子の出題も、さすがだと感じます。
▼浦和実業学園
政府の経済対策
浦和実業学園の第1回・午前の社会で出題された問題です。
テーマは、今回の選挙でも話題になっている「現金給付」についてですね。
この問題では、
・「現金給付の利点・欠点」
・「減税の利点・欠点」
選択肢の中でどちらにも当てはまらないものを選ぶという形式になっています。とても良い問題だと思います。
「現金給付」は、お金がもらえるというイメージが強いですが、メリットがある一方で、デメリットや課題もある、ということを小学生にもきちんと考えさせる内容ですね。
まず、「現金給付の利点」についてです。
選択肢「エ」は・・・
「もらったお金をすぐに使えるので、家計の助けになる」
という内容で、これは明らかに利点ですね。
一方で、現金給付の欠点として考えられるのが選択肢「イ」です。
「もらったお金を使わずに貯金してしまう・・・と、せっかく現金給付をしても買い物が増えず、経済が活発にならない」
という問題があります。この問題は、「利点」「欠点」のどちらにも当てはまらない選択肢を見つける、という点がポイントです。
選択肢「ウ」は・・・
「新しい仕組みを作らずに税率を変えるだけなので、手間が少ない」
という内容で、これは減税の利点に当たります。
そして選択肢「ア」ですが、文章をよく読むと
「国の経済が中長期的に安定し、国の税収が着実に増える」
と書かれています。しかし、減税はそもそも税金を減らす政策なので、国の税収が増えるという説明は当てはまりません。そのため・・・
「ア」が利点・欠点のどちらにも当てはまらない選択肢になります。
一見すると難しそうな問題ですが、問題文と選択肢を丁寧に読み込めば、しっかり答えを導ける良問ですね。
▼まとめ
なんとなく全体の印象として、最近の「時事問題」は、単に知識を問うだけでなく、「選挙」や「税金」といったテーマをもとに、もう一歩踏み込んで考えさせる問題が増えてきていると感じます。
これは時事問題に限らず、中学受験全体を通して言えることですよね。やはり今は、思考力がしっかり試される時代なのだと思います。
さて、時事問題でおなじみの松村くんは、また来年の登場になります。
先日教えてくれた、CANDY TUNEの「倍倍FIGHT!」。「歌詞がいい」と言っていたので改めて見てみたのですが、本当に素敵な曲でした。メロディーもいいですが、何より歌詞がとても心に響きます。
まさに・・・
“応援ソング”という感じで、
電車の中で歌詞を読んでいて、思わず少しホロッとしてしまうようでした。
さて、いよいよ2月入試が目前です。
ここで、松村くんから最後のメッセージです。
“埼玉入試を中心に、1月の受験がここまで進んできて、それぞれにいろいろな結果があったと思います。「合格」という結果を手にした人は、ぜひその経験をこれからの自信につなげてください。
一方で、思うような結果が出なかった受験生も、そこで立ち止まる必要はありません。その経験は、必ず次につながります。経験として積み重ねていけば、次の成功への力になります。
そもそも、挑戦していること自体が本当に素晴らしいことです。どんな結果であっても・・・
“その経験を未来をより良くする力にして欲しい”
と思っています。”
1月入試はまだ続きます。千葉入試もありますし、2月入試もいよいよ本番です。
どうか最後まで、健康第一で、自分を信じて頑張ってください。