【中学受験】2024年度どうだったのか?~1月入試編~受験生数爆上げの理由とは?次年度はどうなる?
出典:声教チャンネル(声の教育社)
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【2024年度1月入試 埼玉・千葉 応募者数最多校(前年比)】
- 栄東 14,016人(101.6%)
- 開智 8,067人(174.6%)
- 開智所沢 7,968人(開校)
- 埼玉栄 5,431人(118.5%)
- 大宮開成 4,874人(108.5%)
- 市川 3,348人(98.1%)
- 東邦大学付属東邦 3,347人(98.3%)
- 専修大学松戸 3,141人(96.5%)
- 浦和実業学園 2,821人(96.4%)
- 渋谷教育学園幕張 2,766人(104.5%)
- 星野学園 2,700人(86.3%)
- 淑徳与野 2,479人(123.1%)
- 獨協埼玉 2,417人(89.0%)
- 芝浦工業大学柏 2,317人(101.1%)
- 浦和明の星女子 2,304人(99.2%)
- 昭和学院秀英 2,291人(101.1%)
- 西武学園文理 2,275人(100.1%)
- 麗澤 2,252人(85.7%)
【2024年度1月入試 高実倍率校】
◆千葉
- 昭和学院
- 麗澤
◆埼玉
- 細田学園
- 昌平
- 春日部共栄
- 青山学院系属浦和ルーテル学院
- 西武台新座
【2024年度2月入試 高実倍率校】
◆千葉
- 東邦大学付属東邦
- 市川
- 麗澤
- 昭和学院秀英
- 渋谷教育学園幕張
- 八千代松陰
◆埼玉
- 昌平
- 自由の森学園
- 浦和明の星女子澤
- 淑徳与野
- 立教新座
【2024年度 公立 高実倍率校】
◆千葉
- 千葉県立東葛飾
- さいたま市立浦和
- 千葉県立千葉
「どうだったのか2024年度中学入試」の振り返りがようやく終わります。1月(千葉・埼玉)入試編です。応募者数が多かった学校や倍率が高かった学校の状況を確認しながら、来年の入試の展望を見据えます。特に前受け校としてどこに出願するかなど、まさに悩んでいる方が多い時期かと思います。このタイミングでの振り返りが、皆様の参考になれば幸いです。
▼応募者数最多校
□栄東
受験者数はついに1万4,000人を超え、1万人を超える応募はもはや当たり前となりました。2024年の入試では・・・
例年通り第1回目は1月10日/1月11日の2日間実施
どちらか1日のみ受験可能
となっていました。この方式は、もともとコロナ対策のために導入されたものですが、今回がその形式での最後の実施となります。それでもなお受験者数が増加している点が印象的です。
□開智 □開智所沢
ご存知の方も多いと思いますが、開智と開智所沢の人気ぶりには目を見張ります。特に開智所沢は今年さらに受験志望者が増えそうです。首都模試の志望者数が増加していることから、受験者がさらに増える可能性もあります。また、定員も60名増加が発表されています。
開智所沢は東京からもアクセスが良く、府中エリアから武蔵野線で通学可能なため、東京都の受験生も多く志望校に挙げています。これにより、1月入試で合格後に進学する可能性のある学校としての選択肢が広がり、武蔵野線沿線の受験パターンにも影響が出てくるかもしれません。
□埼玉栄
受験者数が前年に比べ18%増加している点が注目されています。栄東と埼玉栄は、セット受験で受験料が割安になるシステムがありますが、増加しているのは併願ではなく・・・
埼玉栄を本命校または、1月入試の第一志望校として受験する受験生
のようです。1月入試でも栄東は受けずに埼玉栄を選ぶケースが増加している背景には、かつて「スポーツの学校」という印象が強かった埼玉栄が、進学実績を上げたことで受験生からの認識が変わってきたことが挙げられます。これが応募者数増加の一因と考えられます。
□大宮開成
今年は定員に届かず、学校の想定よりも受験生の手続き率が予想より低かったようです。繰上げ合格を出したものの、最終的に定員割れとなりました。塾向けの説明会でも、特に県内の受験生の手続き状況が学校側の見込みを下回ったとの報告があったようです。2024年の結果を踏まえ、急激に合格者数を増やすことはないと考えられますが、繰り上げを出し続けると絶対に大宮開成に行きたいっていう受験生がたくさんいらっしゃいます。伝わったらいいなと思ってのメッセージですが・・・
「繰り上げ合格をたくさんさ出していただけるとか、もしくは合格をちょっとめにしていただけるといいな」と思っております!
□市川
埼玉の学校が応募者数最多校の1位から5位を占める中、6位からは千葉の市川がランクインしています。今とても人気が高まっていて、偏差値も上昇傾向にあるようです。校長先生は就任2年目で、もともと卒業生であり市川での教員も長い経験を持つ方です。
「自走できる生徒=自ら考え行動できる生徒の育成」
を目標に掲げ、校外でのさまざまな体験を通じて生徒が自主的に活動できるようサポートしています。この方針の成果もあって、市川の生徒たちはコンクールでの優勝など目覚ましい成果を上げています。こうした教育方針は、洗足学園や渋谷教育学園幕張、さらには広尾学園や三田国際にも共通する特徴で、今注目されていて伸びている学校が強調している部分を、しっかりと押さえている学校だと言えます。
□東邦大学付属東邦
模試によってはかなり人気が上がっているような評価が出ていますので、来年に関しても逆にこれはちょっと増える可能性はあるかなという印象です。
□専修大学松戸
増加傾向かと思いきや、今回少し減少していました。高校の募集では依然として県内トップクラスの応募者数を誇っており、例年の人気校としての地位は安定しています。このあたりの顔ぶれは毎年大きく変わらない印象です。
□浦和実業学園
・新しい校舎が完成
・適正検査型入試の導入
もあり、東京から多くの生徒が来ていることも影響しています。人数は減少していますが、それまでは非常に勢いがあったので、2025年度に向けても安定した人気を維持するのではないかと考えています。
□渋谷教育学園幕張
応募者が前年に比べ約5%増加しています。このレベルでの増加はかなりレベルがきつくなる印象です。増加の理由として・・・
チャレンジ層の増加というよりも、志望順位が高く学力のある受験生たちがこの学校を受験している
ことが影響していると思われます。また、1月入試でありながらも、コロナの影響で応募者数が一時的に減少していたところから、以前の水準に戻りつつあることも要因の一つと言えるでしょう。
□星野学園
少し人数が減少しているようですが、もしかしたら開智所沢の影響があったのかもしれません。
□淑徳与野
医進コースの開設の影響が大きいですね。今年もさらに受験生が増える可能性があり、開智所沢とともにその傾向が続くのではないかと思います。
□獨協埼玉
人数が減少しました。この数字には現れていないかもしれませんが、春日部共栄がコースを変更して少し生徒数が増えたことが影響している可能性があります。春日部共栄は近隣の駅にあるため、その影響を受けているかもしれません。
□芝浦工業大学柏
人数が増加しています。今年は・・・
・特に女子の志望者が増えている
・芝浦工業大学との併願も多い
と思われ、評価も高い学校ですね。
□浦和明の星女子
ほぼ横ばいの状況が続いていると見てよいでしょう。
□昭和学院秀英
校長が交代し、現在は女性の先生が就任しています。今年の受験生数は101.1%で、来年さらに増加する可能性もあるかもしれません。
□西武学園文理
30代のマルケス校長が就任してから、人気が続いている印象です。今年の模試での志望校登録状況を見ると、さらに上向きの傾向があるように感じます。
□麗澤
約2割減っていますが、ここ最近は非常に人気が高く、倍率も上昇していたため多少の敬遠があり、この程度の減少は仕方ないのかなという気がします。
▼高実倍率校1月
昨年と比べて高実倍率校は減少しています。埼玉では開智所沢や開智、そして淑徳与野の人気が非常に高まっていますが、全体的に見ると実倍率自体が減少している学校もあり、その要因は・・・
千葉や神奈川でも、受験生自体が減少している傾向
が見受けられます。これが影響している可能性もあると思います。
もう一つの要因としては・・・
安全志向が強まり、確実に合格できる学校を目指す傾向が強くなっている
ことです。そのため、志願者が分散していることも影響していると考えられます。昨年に比べると、高実倍率の学校は少なくなっているのが現状です。
【千葉】
□昭和学院
2科選択は非常に高い倍率となっていますが、4科選択も同様に高倍率です。アドバンストチャレンジは特待に近いものなので、そのため高倍率になりやすいのです。
□麗澤
昨年はもっと高い倍率を記録した入試がいくつかありましたが、2科選択に関しては現在、倍率が5倍を少し超えたあたりで落ち着いています。
千葉県内では、実際に5倍を超えている学校はこの2校のみです。このことから、昨年より倍率が低くなった印象があります。12月には東邦大学付属東邦の試験もありますが、これについては別途ご紹介します。
昨年、流通経済大学柏は後半日程でとんでもなく高い倍率を記録しましたが、今年は落ち着いたため、今回はその話題には登場していません。入試回数を重ねる中で、学校側も初年度は少し不安があったと思います。その結果、昨年12月の第一志望入試で多くの合格者を出した結果、2月の入試では合格者がほとんど出ず、確か1人くらいしか合格しなかったという、非常に厳しい入試となりました。しかし、今年はその経験を踏まえて、バランス良くうまく調整され、落ち着いた結果となったようです。
【埼玉】
□細田学園
9倍から10倍近い倍率を記録しています。特待生枠のため、この倍率は仕方ないでしょう。ただし、募集人数に対して合格者は少ないですが、これは後半日程が影響しているわけではありません。
特待生なので学校の基準を超えなければ合格を出さない
として、15人の募集枠は形式的なものに過ぎない可能性があります。
□昌平
算数1教科目入試も、基準が高いために倍率が上がっていると考えられます。
□春日部共栄
コースを変更し、特待入試も兼ねているプログレス政経というコースのようで、2科目入試に関しては倍率が高かったという点が特徴です。
□青山学院大学系属浦和ルーテル学院
2回目の入試についてですが、倍率が回復してきたようなイメージです。この「英検」とは、英検資格も加味した4科目選抜のことで、わずか2人しか合格者が出ておらず、高倍率になっています。学校の募集規模が小さいため、倍率が高くなるのは仕方ない状況です。
募集規模が限られているため、少し応募者が増えると大きく影響し、逆に減れば倍率も急激に下がる可能性があります。来年はこの高倍率が敬遠されることで、逆に倍率が一気に下がる可能性もあるかもしれません。
□西武台新座
特待枠があるため、高倍率になっています。2科の入試についてはスライドも含めて5倍を超えました。埼玉の入試でも2科入試は厳しい傾向があるようです。
▼高実倍率校2月
2月の千葉・埼玉の入試は、東京や神奈川からの前受け受験が大幅に減少した状態です。
言い換えれば、本命としてその学校に進学したい受験生が受験していると考えてよいでしょう。
【千葉】
□東邦大学付属東邦
毎年恒例ですが・・・
12月1日:15.0倍
2月3日:17.3倍
という高倍率を記録しています。
これは千葉特有の「第一志望入試」で、「合格したら必ず入学する」という方式ですね。実際、東邦大学付属東邦以外の難関校は現在、この第一志望入試を行っていないため、ここしかないということでチャレンジする受験生も多いのだと思います。
□市川
2月4日の入試は9.9倍です。このように、麗澤や昭和学院秀英、渋谷教育学園幕張などに関しても、本当にその学校に進学したい受験生たちが、諦めずに挑戦している様子がうかがえます。
□八千代松陰
高実倍率であまり耳にすることは多くない学校ですが、合格者がわずか5人しかいないという状況です。これはおそらく・・・
前半日程での入学手続き率が予想以上に高かったこと、つまり「中堅校が前半日程で通常通り多くの合格者を出したところ、手続き率が非常に高くなり、後半日程での追加合格を出せなくなってしまう」ということの影響かもしれません。
東京や神奈川でも見られるように、中堅校がきめ細やかなサポート体制で評価されていることと関連している現象かもしれません。
【埼玉】
昨年は非常に高倍率の学校が多く見られましたが、今年は5倍を超えた学校は5校のみとなっています。
□立教新座
繰り上げ合格が25名出ているため、その人数を加えると倍率は3.2倍程度です。この程度であれば、特に「非常に厳しい」というほどではないかと思われます。立教新座は、補欠合格の繰り上げが多い年と少ない年が交互に訪れる傾向があり、今年は多かったため、来年は少なくなる可能性が高いと考えられます。しかし、この繰り上げ合格の変動自体が不確定で、予測が難しいですね。
□昌平
昌平の2月5日の入試では、受験者がわずか8人で、合格者は1人のみです。2科入試でも4科入試でも1人ずつしか合格者が出ておらず、入試の難易度が高い状況です。
昌平は前半日程で多くの入学者が決まっているため、合格者をゼロにはできず、結果として各入試で1人ずつの合格者を出す形になったのでしょう。
□自由の森学園
募集人数が少ないことから非常に高倍率です。この学校には根強いファンが多いので、それが影響しているといえます。
□浦和明の星女子 □淑徳与野
浦和明の星と淑徳与野は同じ日程で実施されますが、例年通り、第一志望の受験生が多くても募集人数が限られているため、厳しい入試が続いています。
昌平のように・・・
「すでに多くの入学者が決まっていることによる、追加で合格者を出せない入試」
が続くかは不透明です。もしかすると、この入試形式をやめる可能性もあります。たとえば、埼玉県内の他の私立学校でも、「応募者数はもう少しいたものの、実際に受験したのは1人だけというケース」が2月にありました。その結果、合格者はゼロで終わったため、入試自体を行う意味が問われるかもしれません。
埼玉では、ある程度入試が成立している学校は2月入試をやめる傾向が強まっています。こうした入試結果を受け、今後さらに変化がある可能性もあります。かつては埼玉でも2月入試が多く実施されていましたが、徐々に減少してきた経緯があります。
また、1月の入試で繰り上げ合格を出す場合でも、
東京の入試結果が出るまで待たなければならない
ため、実際には1ヶ月ほど経ってからの連絡となり、タイミングが遅くなるという弱点があります。それに対応するために2月入試を受けた生徒から繰り上げ合格を出せば、多少の説得力はありますが、それでも入学には至りにくい状況です。このため、1月中で入試を終え、手続きのみ2月に回すといった形式に移行する学校が増えてきているようです。
【公立】
昨年は公立一貫校で実倍率が5倍を超える学校がもっと多く見られましたが、今年は千葉・埼玉に限るとこのような学校は3校だけです。やはり、公立一貫校全体で応募者数が減少傾向にあることが、ここにも表れていると言えるでしょう。
▼2024年度 千葉・埼玉の状況まとめ
応募者が増えている埼玉が目立ちますが、特に・・・
・開智所沢
・淑徳与野
の人気が影響していると考えられます。
「全体としては高実倍率校は減少」
しており、1月入試では「前受け」や「お試し受験」という言葉も使われますが、倍率が2倍を超えるとリスクを感じて受けにくいと考える受験生も多いようです。学校側もその点をよく理解して入試を運営している印象を受けます。ただ、
「特待生制度については別」
で、スライド合格があるかどうかが重要なポイントになります。「特待は取れなかったが一般でスライド合格できる」場合もあります。スライド合格があるかないかは非常に重要で、これによって合否の印象が大きく異なります。
また、東京にも共通することとして、
「2科や算数1科の入試は高倍率」
傾向にあり、「得意だから」「それだけしか勉強してないから」と受験しても、倍率が高くそう簡単には合格できない学校が多い状況です。
「千葉・埼玉の2月入試は二極化」
が進んでおり、募集人数の少ない学校の入試回の実施の意味が問われる中、今後はさらに入試回数が減少する可能性もあるでしょう。
▼2025年度 入試に向けて
例年お話していますが、「前受け受験で合格を目指し、合格したら2月から本命校にチャレンジする」という戦略を考える方が多いです。しかし、ここで合格を得られなかった場合、その後も1月の入試の受験を続けざるを得なくなることがあるでしょう。
ただ、深追いしてしまうと逆に結果が出ないこともあります。1月も後半の日程に進むほど倍率が上がり、偏差値の高い受験生が集まるため、結果的に厳しくなります。
ですから、あまり無理をするよりは、
「良い経験になった」
と割り切って次に進む心構えも必要かと思います。
□注目校
・開智
・開智所沢
2年連続で受験者数を増やせるか注目されます。
・栄東
今年から1月10日と1月11日の両日で受験が可能な形に変わります。これまでは1月10日の東大選抜よりも、1月11日の難関コースに埼玉の受験生が多く流れる傾向がありましたが、難関コースの方が合格しやすいイメージもあるため、受験生の動向がどう変わるか見どころです。栄東自体、前受け校よりも第一志望校としての人気が上がっているので、受験者が増加する可能性もありますね。
コロナ禍で一時的に試験回数を増やしたものの、栄東としては「質と人数を維持したい」という意図があるため、受験生にはそれだけチャンスが広がると考えられます。そのため、今回も実倍率5倍超の学校に栄東は入っていません。こうした点からも、栄東には注目が集まります。
・淑徳与野
人気が続いており、特に医進コースが好評でさらに注目が集まっているので、今後要注意かなと思います。
・昭和学院秀英
校長先生が発信力のある女性に代わり、それ以来、地元の受験生からの支持も増え、人気が高まっている印象です。2025年度入試でも受験生がさらに集まるのではないかと予想されます。
ここまで話に出てきませんでしたが・・・
日出学園
について触れたいと思います。こちらの広報部長で英語教師の石川先生が長年広報を担当されていますが、今年は特に画期的な方法を導入したようです。それは・・・
合同相談会や説明会で広報を担う先生方が、実際に入学してくる新入生を担当する学年団のメンバーで構成されているという点
です。つまり、自分が担当する新入学の生徒たちを自分たちで募集する、というユニークな方式です。
この方法には、「自分が関わる生徒を自ら募る」というやりがいもある一方で、「魅力がなければ受験生が集まらない」という責任も伴います。このような体制は非常に新しい考え方で、今まであまり聞いたことがありません。広報担当の先生が「頑張っても評価されない」と感じることもある中で、担当学年の先生方が広報を兼任することで、これまでの「現場と広報の温度差」といった構造も変わるのではないでしょうか。
実際には、学年ごとに生徒募集で差が出た場合、担当の先生方に負担がかかる可能性はありますが、先生方が一体となって取り組むことは良い試みだと思います。
▼次回に向けて
2024年度の入試を振り返ってきましたが、次回は11月下旬頃に声の教育社の過去問題集の出庫状況をもとに・・・
「次年度入試を占う」
話題をお届けする予定です。すでに一部の学校で品薄が出始めており、「あの学校が!」といった注目校も出ています。その情報は随時お伝えしますので、ぜひご覧ください。