【中学受験】速報!早くから過去問が売れていた学校はどこ?~前半~
出典:声教チャンネル(声の教育社)
記事:metasc
▼8月までの過去問販売数概要
今回は、前回予告していた「8月現時点での過去問の売れ行き」についてお話しします。昨年この時期に過去問の売れ行きについて話した際、実はあまり好調ではありませんでしたが、今年の売れ行きはいつもと少し違っています。
今年は新たな局面に突入したようです。声の教育社の過去問は、早い学校では3月に発売され、その時期の売れ行きが昨年比で130%ほどに達しました。昨年の売れ行きが非常に悪かったため、今年はどなることかと心配していた部分もありましたが、今年は3月から5月にかけて非常に好調でした。ところがその後今回の動画を撮るにあたって8月上旬の段階での売れ行きの様子を確認すると、ほぼ例年通りになっていました。

難関校が売れていますが、どの難関校が売れているのかについても紹介していきます。
販売数の初速が速いということは・・・
その学校を第一志望にしている受験生が多い
ということになります。昨年の状況と比較しながら、お話していきます。

▼東京都2024年8月時点の販売数の多い学校
今回は8月上旬時点でのお話です。過去問の販売が最も動くのは通常、夏期講習後の9月ですが、その前から早く売れていた学校についてお話しします。どの学校が早くから注目されていたのかが分かります。
ちなみに昨年のこの時期の東京都は共学校が2校、男子校3校、女子校3校!今年は・・・
◇共学校
・青山学院
・国士舘
・日本工業大学駒場
・サレジアン国際学園世田谷
・東洋大学京北
・宝仙学園順天堂大学系属理数インター
・順天
・淑徳巣鴨
・慶應義塾
◇男子校
・佼成学園
◇女子校
・東京家政学院
・学習院女子
・雙葉
・桜蔭
・吉祥女子
・鷗友学園女子
▼共学校
◆青山学院
まず、東京の共学校では青山学院が注目されています。多くの方がプチサンデーショックをチャンスと捉えたようです。
具体的には・・・
入試日が2月2日から3日に変更された
このことで、2日には受験しなかった層が「3日なら受けてみよう」という考えにシフトしている可能性があります。もともと青山学院を第一志望にしていた受験生に加えて、日程変更により受験希望者が増えた結果、需要が拡大したのではないかと考えられます。
また、第一志望でないと過去問を購入しない可能性が高いことを考えると、青山学院を志望する受験生自体も増えているのかもしれません。

◆国士舘
◆日本工業大学駒場
国士舘が注目されていますね。素晴らしいですよね。中学受験が盛んなエリアに位置し、通いやすく受験しやすいと評価されている学校が、ここ最近一気に人気を集めている傾向があります。日本工業大学駒場も同様で、早い段階から過去問がよく売れています。
最近では、さまざまな取り組みを行っている学校が人気を集めているのを感じます。
たとえば・・・
STEAM教育・ICT・探究学習
などに力を入れている学校が以前よりも評価されるようになっています。また、かつては偏差値が40以下の学校を敬遠するご家庭が多かったのが、最近では学校の取り組みや評価が見直され、受験生や保護者からの関心が高まっているようです。
◆サレジアン国際世田谷
昨年大きなブレイクを果たしましたが、その人気は今年も続いていますね。やはり、国際教育が注目されていることが大きな要因でしょう。
◆東洋大学京北
東洋大学京北は少し意外な展開ですね。これまでの流れを見ると、国際教育や新しい取り組みを進めているものの、東洋大学の名前が冠に付いていることが人気の理由の一つだと考えられます。しかし、実際には東洋大学に進学する生徒もいれば、他の大学への進学実績も良好なことが、この学校の評価を高めているのかもしれません。
◆宝仙学園順天堂大学系属理数インター
◆順天
宝仙学園は順天堂大学の系属、順天は北里大学の系属となったことで、やはり医学部効果の影響は非常に大きいですね。

◆淑徳巣鴨
声教チャンネル準レギュラーとしておなじみの石原先生がいらっしゃる学校ですね。前回の「主な変更点」の動画でお伝えしそびれてしまいましたが、今年は大きな変更があります。
淑徳巣鴨は次年度から
・スーパー選抜コースを1クラスから2クラスに増設
・定員を105名から140名へと35名増員
つまり、定員が1クラス分増えるということですね。

昨年もこの時期に淑徳巣鴨は売れ行き好調な学校として名前が挙がっていました。今年もさらに売れ続けているというのは驚きです。2年連続で名前が挙がるということは、第一志望に選ぶ受験生が着実に増えていることを示しているのでしょう。

◆慶應義塾
東京の共学校の最後にご紹介するのは、意外なことに慶應義塾です。もともと第一志望にする受験生が多いことは知られていますが、受験が迫ってから慶應義塾の過去問を購入するケースはあまりないと思うので、これは、慶應義塾の人気が復活している兆しなのでしょうか。

▼男子校
◆佼成学園
男子校は残念ながら1校だけで、佼成学園です。人気が続いていますね。昨年のこの時期には、過去問が売れている学校には入っていませんでしたが、最終的には大きくブレイクしました。その人気が継続しているか、むしろさらに上昇している印象です。
国際教育が人気を集める中で、男子校は国際教育や海外大学への進学などでやや遅れを取っている感もあります。そんな中で時代のトレンドに近い教育を実施し、実際に成果を上げている男子校は海城と佼成学園だと思います。こうした取り組みが、佼成学園の人気が続いている理由の一つだと思われます。

▼女子校
◆東京家政学院
東京の女子校についてお話しします。注目すべきは東京家政学院です。この学校は市ヶ谷駅から徒歩圏内にあり、ここ数年間で英語教育に特化したプログラムを展開してきました。その結果、英検取得者の割合が増えており、特に英検2級を取得した生徒がそのまま都立の難関校を受験するケースもあるようです。
入学時の難易度を考えると、こうした成果は学校にとって大きな手応えを感じているようです。また、もう一つの理由として、有楽町線が最寄り駅であることから、中学受験率が非常に高い豊洲・有明地区からも通いやすいという点が挙げられます。昨年の人気校で言えば、三輪田学園や獨協、日本大学豊山など、有楽町線沿線の学校は非常に受験生が集まりやすいエリアです。そのため、受験が難しくなったということで、東京家政学院を狙い目として捉える受験生が増えているのかもしれません。
◆学習院女子
学習院女子は昨年も非常に人気でしたが、今年はさらに過去問の売れ行きが伸びています。これだけ過去問が売れているということは、やはり高い人気が続いているのでしょう。キャンパスの雰囲気も本当に名門校という印象が強く、それも人気を支えている理由のひとつなのだと思います。

◆雙葉
◆桜蔭
いわゆる御三家ですね。昨年よりも過去問の売れ行きが好調です。先ほどの慶應義塾も同様ですが、難関校に対する人気が少し戻ってきているのかもしれません。
優秀な女子受験生が女子校を選択せず、共学思考で2月1日に渋谷教育学園渋谷や渋谷教育学園幕張、広尾学園などを選ぶ考えが増えていることを受けて、雙葉や桜蔭は受験生にとってチャンスが広がっている可能性もあります。今年の受験生が増えている背景には、こうした要素が影響しているのかもしれません。

◆吉祥女子
吉祥女子の人気は、プチサンデーショックの影響かもしれません。2月2日に吉祥女子は試験を実施しますが、青山学院が2月2日を避けて3日に試験日を移したため・・・
青山学院を第一志望とする受験生でも吉祥女子の試験を受けることが可能になった
わけです。同じように、エリアは少し異なりますが、豊島岡女子学園も同様の影響を受けている可能性があります。
◆鷗友学園女子
鷗友学園女子は2月1日と3日に試験を行うため・・・
これまで可能だった青山学院との併願が来年は難しくなります。
しかし、今年東大合格者を2桁輩出したことが影響して、人気が高いのかもしれません。

これで東京都の学校を一通り見てきましたが、これは前半です。続きは後半でお伝えします。