【中学受験】2025年度 「現時点での変更点まとめ」
出典:声教チャンネル(声の教育社)
記事:metasc
▼はじめに
今回は・・・
2025年度入試に向けた具体的な変更点
が出そろってきたので、その内容についてお話ししたいと思います。

▼共学化
大きな変更点としては・・・
明法:男子校から共学校になる
ことが挙げられます。これは久しぶりの男子校からの共学化です。男子校自体が少ない中、明法が共学になることで、多摩地区の男子校は桐朋の1校だけになります。
明法が共学化することで残る男子校である桐朋が、大きな人気を集めるかどうかというとそうでもないかもしれません。
その他に新設校についてですが、実は「羽田国際」予定されていましたが、認可が下りなかったため、開校は来年に延期となりました。そのため、その詳細についてはまた改めてご紹介できればと思います。

▼大学との提携
大学との提携で注目なのが、宝仙学園です。
宝仙学園:(通称)順天堂大学系属理数インター中高
順天堂大学と提携し、「順天堂大学系属理数インター中高」という通称になります。校名ではなく通称がこのようになるとのことです。
数名程度ですが、順天堂大学の医学部への推薦進学枠が設けられるようです。この提携が注目を集めている理由の一つに、順天堂大学の医学部の学費が首都圏で2番目に安いことがあります。そのため、医学部を目指すご家庭にとっては非常に魅力的な選択肢となるでしょう。医学部との提携はおそらく今回が初めての試みとなります。

もう一つは順天です。
順天:北里大学と法人が一体化
付属校の扱いになりました。これは昨年の2023年11月下旬のことで、昨年の入学者も北里大学医学部への推薦進学の対象になると発表されました。その結果、11月30日頃から過去問が飛ぶように売れました。売れ行きはすごかったですね。実際の倍率も上がりました。医学部という要素は中学受験において非常に大きな影響を与えますね。

▼1科目入試と資格入試の新設
1科目入試は、特に算数1科目が拡大しています。
光塩女子:2月1日午後に算数1科目入試を新設
日本女子大:2月1日午後に算数1科目入試を新設
午後の入試設定は、受験生にとって受けやすい環境を提供するための配慮だと思います。
算数1科目入試で入学した生徒は、4科目で入った生徒と同じ、またはそれ以上の成績の伸びが期待できると言われています。ですので、午後入試は無理せず2科目ではなく1科目で受験しやすいように受験してもらおうという考えもあるのかもしれません。
光塩女子も日本女子大も、元々人気がありましたが、現在は少し受けやすい状態になっているように感じます。この試験日程の変更は一種の再認識を促すきっかけとなるでしょう。新しい動きを取り入れることで、再び注目を集め、人気が復活することを目指しているのかもしれません。
さらに大きなニュースとして・・・
豊島岡女子:算数と英語の資格入試導入/4科入試との併願可能
英語の資格入試では、例えば英検3級の場合、何十点かが加算され、算数は100点満点のものを2倍の200点満点にして、英語100点・算数200点の合計300点満点で評価されます。しかも、これはすべての日程の試験回で同じです。
すべての日程で同じ算数の問題が出されるので、新たに問題を作成するのではなく、資格を持っている受験生には2回のチャンスがあるという捉え方ができます。つまり、4教科を受けつつ、算数と英語の資格入試にもダブル出願とは異なり、英検の資格証明書を提出すれば、どちらかの点数の良い方で採点してもらえるということです。
このようなシステムを女子の最難関校の一つで導入するのは、非常に画期的なことです。

この類の話として・・・
山脇学園:アダプティブラーニング試験を廃止→理数探究入試を導入
理由を尋ねたところ、英語入試を受ける受験生とかなり重なっているため、英語入試の結果で判断する方が良いとのことでした。その代わりに、理数探究入試として、算数と理科の新しい入試を設けることになりました。

豊島岡女子の過去問題集は、ずっと女子校の中で一番売れていましたが、昨年は山脇学園がその座を奪いました。このように、偏差値や校風が必ずしも一致しない中で、勝手な見立てですが、人気争いのような構図があるのは興味深いですね。豊島岡女子と山脇学園は対照的な学校として注目されています

▼定員の変更
定員の増減について大きなニュースがありますね。
<減少>
浅野:全体の募集定員を30名減少
神奈川の浅野が1クラスの生徒数を減らすために、全体の募集定員も減らすことになりました。神奈川の御三家の一つである浅野がこのような変更を行うと、他の学校にも大きな影響を与えるかもしれません。
浅野の先生に聞いたところ、「そんなに変わらないですよ」とのことでした。実際、昔の定員数に戻しただけなのです。一時期増やした定員を元に戻す形になります。
今の時代、1クラス45名というのは多いと感じるご家庭が多いでしょう。しかし、難関校では50名近くのクラスも存在します。それでも最近の傾向として、クラスの人数を減らす動きが見られます。以前の動画でもお話ししましたが、今年の東京の女子御三家が繰り上げ合格を出していないのは、定員を減らそうという考えが影響しているかもしれません。人数を取りすぎるより、少なくても良いという判断があったのではないかと思います。

<増加>
明治大学付属中野:募集定員を30名増加
男子校である明治大学付属中野は募集定員を30名増やすとのことです。この背景には、高校募集を行っている学校でありながら、高校では男子校よりも共学校の方が人気が高いため、男子生徒を集めやすい中学受験で人員を確保しようという事情があります。中学から男子校で育てることで成果が出ているため、中学の募集を増やすという判断に至ったのだと思われます。
また、全体の募集定員を増やしても、1クラスの人数は40名未満にするということです。これにより、浅野と同様に、定員を増やしても1クラスの人数が増えるわけではないという方針をとっています。
安田学園:募集定員を60名増加
定員を増やすことは受験生にとって朗報です。今、中学受験人口が非常に多いエリアの一つである有明や豊洲からも通いやすい場所にあるため、併願校選びに悩んでいる方には特に注目されるでしょう。安田学園が募集定員を増やすことで、受験のチャンスが広がると考える方もいるでしょう。しかし、この学校は近年難易度が上がっているので、簡単に合格できると考えない方が良いでしょう。

▼サンデーショック
2025年度入試は2月2日がプチサンデーショックです。
1番影響を受けるのは・・・
青山学院を受ける女子
青山学院が、カトリックの教義で日曜日は教会に行く日とされているため、例年2月2日に行っていた入試を2月3日に変更します。これにより、毎年2月2日に青山学院を受験していた女子受験生たちは、今年は別の学校を受験することになります。
特に・・・
洗足学園
吉祥女子
白百合学園
の3校は、青山学院の日程変更の影響を受けやすいとされています。女子受験生は青山学院の代わりにこの3校のどれかを受験する傾向があります。一方、男子受験生にはこの影響はあまり見られません。

また、青山学院の入試が2月3日に移動することで、2月2日に青山学院を受けて、2月3日に他校を受験していた生徒たちは、2月3日は青山学院を受験することになります。その結果、2月3日の受験生は分散することになり・・・
学習院女子
東洋英和
の2月3日の入試は少し受験生が減り、難易度が若干下がる可能性もあります。

そして再来年の2026年度は2月1日が日曜日でサンデーショックの年です。その際には、また話題になりますが、今からでも対策を考える価値があります。再来年の試験日程はすでに発表されている学校もあります。
◆2月1日→2月2日
女子学院
東洋英和
立教女学院
これは、例年のサンデーショックで見られる顔ぶれですね。
◆2月1日のまま
横浜雙葉
フェリス女学院
この2校は例年通りの日程で実施すると発表されています。

▼名称変更
千代田国際が「国際」の名称を取り外すことになりました。国際教育が注目される中での名称変更です。
千代田国際中学校・武蔵野大学附属千代田高等学院→千代田中学校・高等学校
▼内部推薦枠の拡大
香蘭女学校:立教大学の推薦枠を定員100%分と同等の160名に増加
しかし、香蘭は東京大学や早稲田大学などの難関大学にもコンスタントに進学しているため、この内部推薦制度で「立教大学で十分」となってしまうのはどうかと内部でも疑問視されているという噂もあります。

▼理系科目入試の新設
東洋大学京北:2月1日の午後に算数理科入試を新設
これは山脇学園の理数探求入試と少し似ていますが、東洋大学京北は以前から「探求」に関する取り組みを行っており、今回新たに理系の内容を強化する形で募集を開始することになりました。
先日、東洋大学京北で教職員研修を行い、入試問題について話しました。東洋大学京北の入試問題は非常に優れており、特に理科や社会の問題は素晴らしいです。実際、探求学習は新しい取り組みではなく、東洋大学の名前が付く前から続けられていたことを感じました。先生方が真面目に作り上げてきた成果だと思います。

▼入試日程の変更
東京農業大学第一:2月1日の午前に入試新設
これは非常に大きな影響を与えると考えられます。東京農業大学第一は人気の高いエリアに位置しており、学校自体の人気も非常に高まっています。さらに、高校入試を廃止し、新校舎も完成し、付属小学校の1期生が中学に進学するなど、勢いがあります。
このような背景を考えると、2月1日の入試参入は大きな動きになるでしょう。ただ、定員40名というのは非常に狭き門に見えます。
同じく経堂駅を最寄りとする鴎友学園も影響を受ける可能性があります。東京農業大学第一が午後に入試を行っていた際、併願校として最も多く選ばれていたのは鴎友学園だったということもあります。これからの時代、このような動きがますます注目されるでしょう。

青山学院横浜英和:2月2日の午後入試を廃止・入試回数を3回から2回へ削減
青山学院横浜英和は入試回数を3回から2回に減らします。これによりチャンスが減るとも言えますが、その分、1回あたりの合格者数が増えるため、学校としては熱望している受験生を取り込みたいという意図があるようです。

麗澤:2月の入試を廃止し、入試回数を4回から3回に削減
麗澤の算数の問題はいつも楽しみで、「割算の分数を逆数にして掛け算にする理由を文章で説明しなさい」というユニークな問題も出題されます。麗澤の校内では鹿を見かけたり、ガソリンスタンドがあることも特徴的です。

▼次回に向けて
次回以降、声の教育社の過去問の初動についてお知らせします。 昨年は動きが遅く、なかなか進展が見られませんでしたが、今年は新たな局面を迎えました。詳細な情報は次回の動画でまとめてお伝えしますので、お楽しみにお待ちください。
