【中学受験】お試し受験はどうするべき?大事なのは「わ○○る」こと⁉
出典:声教チャンネル(声の教育社)
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▼お試し受験とは
基本的に第一志望の学校の前に練習として他の学校を受験することをいいます。首都圏では、東京や神奈川の学校を第一志望とする受験生たちは、2月1日からの受験を前に、1月10日からの埼玉の学校や1月20日からの千葉の学校での受験を考えるのが一般的です。

▼なぜお試し受験をするのか
①「予行練習」のため
2月1日の午前が多くの受験生の第一志望の受験日だと思いますが、これまでの模試とはまったく雰囲気が異なります。それを経験するために先にお試し受験をしておくことがおすすめです。私(声教:後藤)の息子の話ですが、彼は受験を振り返って、2月1日の本番の受験よりも、1月の初めてのお試し受験の方が、実際の入試としての緊張を強く感じたと話していました。そしてお試し受験は、実は受験生だけでなく保護者にとってもその日の流れや必要な持ち物、準備などの2月本番の受験のシミュレーションに役立ちます。1月のお試し受験を受けるかどうか迷っている方もいるかもしれませんが、その経験は非常に価値があるので、基本的には受けた方が良いと思います。

②合格を取って弾みをつけるため
お試し受験での合格は、2月1日の本番を気持ちよく迎えるための重要なステップです。2月1日の本番まで中学受験生は日々力を伸ばしていきます。1月のお試し受験を経て、気持ちよくもうひと踏ん張りをするための良いきっかけとして合格を取っておくことで、その後の勢いづけにも繋がります。

③万が一の不合格もそこから得るものがある
お試し受験で不合格となったとしても、お試し受験校が志望する学校である場合以外は、その試験結果を割り切って、真摯に反省点として捉えることが大切です。不合格の原因、たとえば「緊張してしまった」、「国語の文章をじっくり読みすぎて時間が足りなくなってしまった」など、具体的な反省点を見つけ出し、それを次回に生かす材料とすることが重要です。保護者としては、「こんなこともあるよ!」と子どもを励まし、前向きな気持ちに切り替えさせるサポートが必要です。

▼お試し受験校を選ぶポイント
①面接試験の有無
お試し受験には多くの選択肢があり、さまざまな形式の試験が実施されています。2月1日の本番の入試に面接が含まれていない場合、面接がある学校のお試し受験を受けるのは効果的でなく、時間を無駄にするかもしれません。
②得点や順位の開示
自分のモチベーションに影響を与えるポイントです。公開されない学校も多いので、あまりこれにこだわる必要はないと思います。
③試験問題の回収の有無
試験終了後に問題を持ち帰れるかどうかも確認のポイントです。回収されて持ち帰れない学校も多いですが、問題を持ち帰れる場合、それを塾に持参して、先生に不得意な箇所を指摘してもらうというサポートを受けることができるかも知れません。このような塾との連携を事前に確認しておくと有利に進められると思います。

▼お試し受験の重要なポイント
お試し受験には、非常に重要なポイントがあります。「お試し受験」という名前ですが、実際に合格した場合にその学校に通うかどうか、つまり実際に通学可能なのか、その判断が非常に大切です。
□通学可能な場合・・・
例えば、東京に住んでいるが、千葉や埼玉が通学圏内で、1月のお試し受験を行う学校の中に「ここなら通いたい」と思える学校がある場合、それは大きなメリットとなります。1月のお試し受験で合格すると、その学校は確実におさえとして考えられるようになります。そうなると、2月1日の本番の受験に向けて、自信を持って強気で臨むことができるのです。
「1月をおさえる」と言われることがありますが、近年、千葉や埼玉には人気の学校が増加しています。そのため、入試本番が2月1日からではなく、1月から始まるイメージで戦える受験生はメリットだと捉えてもらえたらと思います。

「お試し受験のために過去問をやるべきか」という質問はよく聞かれます。もちろん、通う可能性のある学校に関しては過去問をやった方がよいです。たとえ通う可能性が全くない学校だとしても、塾の先生に見せてもらうなどして、どういう形式の問題が出るのかくらいは把握してから試験に臨むことをおすすめします。

□通学不可能な場合・・・
たとえば神奈川にお住まいで、埼玉や千葉の学校への通学が難しい方は、あくまでも「お試し受験」と割り切って受験することが大切です。「どうせ行かない」単なる練習としてとらえることをおすすめします。最近は感染症の懸念もあるので、首都圏外の学校の首都圏会場入試(出張入試)がおすすめです。これは声の教育社の中学受験案内にも記載されていますが、WEBでも簡単に検索できます。

東京・神奈川の受験は2月1日解禁ですが、神奈川に住んでいても色々なところで実施されている1月からの出張入試に参加すれば、本番の受験環境を先取りして体験することができます。ただし、その際には受験生の数や受験場所の雰囲気なども考慮することが大切です。少人数の場合や狭い会議室での受験は、本番の雰囲気を十分に体感できないかもしれません。
つまり・・・
◆何百人・千人以上の受験生の規模
◆会場は大学や広い施設
で実施されるとより本番の雰囲気が感じられます。
また、受験する学校は、合格が見込めるところを選ぶことがおすすめです。出張入試の場合、一般に倍率は低めですが、確実に合格の可能性が高い学校を選ぶと、より自信を持って次のステップに進めます。ただし、出張入試の場合、場所や日程が年によって変動することがあるため、必ず最新の募集要項で確認することが必要です。

▼まとめ
お試し受験は、2月1日の本番試験の前段階として非常に役立ちます。たとえ通うつもりのない学校だとしても、合格の結果を得ると受験生も家族も本当にうれしいものです。それは、これまでの努力が形として実を結んだ証だからです。この結果は、受験生の自己肯定感を高める要因ともなります。だからこそお試し受験を上手く活用し、よい受験にして欲しいと思います。
