中学受験】2023年度どうだったのか?2月入試~共学校編①応募者数~募集最多校ランキング変動‼
出典:声教チャンネル(声の教育社)
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2023年度入試 共学校応募者数最多校(前年比)】
- 芝国際 4,681人(新)
- 広尾学園 3,802人(103.7%)
- 東京都市大等々力 3,114人(125.4%)
- 広尾学園小石川 2,911人(71.9%)
- かえつ有明 2,774人(100.0%)
- 開智日本橋学園 2,761人(79.9%)
- 安田学園 2,717人(102.9%)
- 國學院大久我山 2,592人(102.9%)
- 三田国際学園 2,538人(87.0%)
- 青陵 2,392人 (93.5%)
- 渋谷教育学園渋谷 2,334人(102.5%)
- 日本工業大駒場 2,320人(149.5%)
- 東京農業大一 2,192人(96.4%)
- 山手学院 2,022人(87.5%)
- 神奈川大附属 2,008人(91.3%)
- 法政大第二 1,977人(101.6%)
- 日本大学 1,840人(90.4%)
- 関東学院 1,780人(93.4%)
- 宝仙学園 1,633人(87.0%)
- 芝浦工業大附属 1,609人(89.3%)
- 青山学院横浜英和 1,534人(119.9%)
- 桜丘 1,503人(105.1%)
- 東京電機大 1,496人(108.9%)
- 文京大付属 1,474人(94.7%)
応募者最多校
2023年度中学入試、共学校の応募者数最多校をランキングで振り返っていきます。
□芝国際
話題の芝国際は、東京・神奈川の2月入試校の中でトップです。首都圏の1都3県を対象とすると、2位に位置し、栄東に次ぎます。昨年は、広尾学園小石川も4000人以上の受験者を集めましたが、芝国際はそれをも上回っています。全くの新しい学校としては異例の人数を獲得しました。埼玉で言うと、開智と大宮開成と言った学校が通常トップ3に位置することが多いですが、芝国際が2位に入ることは珍しいことです。
では、芝国際の今年はどうかるか…というと、
広尾学園小石川は初年度から3,000人以上を集め、翌年さらに増え、その後減少しました。芝国際もまた来年4,681人を超えることはないでしょう。ただ、説明会などには多くの人が集まっているようなので倍率が大幅に下がることは期待しない方が良いでしょう。
また、中学の募集定員が増加し、試験回数が減少するため、1試験あたりの倍率自体は下がるでしょうが、それでも競争は激しいでしょう。芝国際を受験する場合、早めに他の学校で合格をもらっておくことをお勧めします。
□広尾学園
広尾学園は国際生入試ができなくなりました。
東京都の私学に関しては、海外在住経験のないインターナショナルスクールの生徒の受験は一般入試の扱いとなったのです。
今後の受験者数は減る可能性がありますが、過去問の売れ行きは好調です。国際生試験を受けていた受験生たちも2月1日以降に受験するようになったことも要因かもしれないですが、そこまでの人数はいないと思います。むしろ、芝国際に集中していたインターナショナルスクールからの生徒が、例えば三田国際学園や広尾学園小石川、ドルトン東京、サレジアン国際などに分散し、影響する可能性があるでしょう。よって、今の過去問の売れ行きからすると、広尾学園は来年もまた増えるかもしれません。過去問の売れ行き動向は11月にお知らせしますが、最終的な結果は予測できませんが、第一志望校が増加傾向にあるように感じます。また、御三家レベルの受験生が広尾学園や渋谷教育学園渋谷など、都内の国際に力を入れている学校に少しシフトが生じている可能性も考えられます。
□東京都市大等々力
現在は大学合格実績が急上昇し、右肩上がりで伸び続けています。以前は東横学園として知られていましたが、今や共学最難関校の次に位置する学校となっています。
□広尾学園小石川
ずっと受験者数が多すぎたのが、ようやく1,000人ほど減少しました。しかしそれでも3,000人近くが受験しています。そしてやはり難易度は下がっていなく、チャレンジ層が減っただけと言えるでしょう。これに近い状況が今年芝国際にあるかもしれません。
□かえつ有明
ここ数年人気で、その人気を維持している傾向にあります。人口の多いエリアに学校があることも要因のひとつかもしれません。
□開智日本橋学園
受験生が減少しているようですが、さらに減少する可能性があるかもしれません。原因は国際生入試が廃止されることで、開智日本橋を受験しようとしていた国内のインターナショナルスクールに通う受験生が学校へ相談に訪れることもあるようです。 また、適正入試も廃止の方向であったと思います。多くの受験生がいた学校の国際生が動くので、まだ国際生を受け入れている神奈川の学校などに流れる可能性もあります。例えばカリタス女子などは、まだあまり知られていないかもしれませんが、2月1日前に受験できる学校として選択肢に入るかもしれません。
□安田学園
東京都市大等々力と同じように、合格実績が右肩上がりで、驚くべき進学実績を持つ人気校です。教育内容においても高い評価があり、その定評が根付いています。また、学校が両国なので地の利もあり、千葉方面からもアクセスが良く、豊洲周辺からも通学しやすい立地にあります。
□三田国際学園
三田国際学園は一昨年に多くの生徒が増え、倍率も10倍を超える入試が多かったことから、隔年減少で減ったようです。そのため、今年は増加の可能性があるでしょう。
□日本工業大駒場
日本工業大駒場も注目校で、150%の増加率を誇っています。この学校では、これ以上入れないほどの受験生が集まり、入学率も高かったのです。ただ、高校入試の方がたくさん入学しており、今後は中学入試主体に方向転換する可能性があります。今後も従来と同じレベルかもしくは少しレベルアップするかもしれません。
□東京農業大一
去年少し減りましたが、色々と改革をしています。
- 高校募集の停止
- 小学部からの持ち上がり
- 校舎の改築、新築
これらの要素から注目度が増し、受験者数が増えて難易度も上がるかもしれません。
□山手学院
□神奈川大付属
□法政大第二
□関東学院
14位から神奈川の学校がランクインしてきました。神奈川ではコロナ禍で受験生の地元志向が強まり、東京へ流れる生徒が減少しました。しかし、2023年度入試からは、再び神奈川から多摩川を越えて東京の学校を受験する傾向が見られました。また、横須賀・湘南などの神奈川西部エリアを受けている可能性もあります。神奈川県内の学校、特に横浜周辺の学校は、次年度受験生にとってねらい目でもあるかもしれません。
□芝浦工業大附属
最近は比較的安定した状態に戻ってきたように感じます。しかし、依然として非常に高い人気があり、日大豊山現象とも言える状態が続いています。
※日大豊山現象:受験人数は減ったが、受験者のうち、チャレンジ層が抜けただけなので、全体の難易度は上がるという現象。
□青山学院横浜英和
首都圏のGMARCHレベルの多くの附属校は、去年少し人気が落ち着いている傾向がありましたが、青山学院横浜英和は依然として注目されています。
□桜丘
桜丘も人気の学校として頻繁に登場するようになりました。この学校は一昨年ものすごく受験者が増え、昨年も減っていません。レベルも上昇し、高校入試でも多くの生徒が入学しており、収容人数の限界に近づいています。このような状況が、コロナ禍の中で見られる傾向となり、以前は比較的入りやすかった学校も、入学が難しくなっている場合があります。
▼まとめと次回に向けて
今回は全体的に人数の多かった学校のご紹介でした。
次回は…
共学校②高実倍率校
を詳しく解説していきます。