中学受験】変更点まとめ第2弾!(2024年度入試)
出典:声教チャンネル(声の教育社)
記事:metasc
▼開智所沢中等教育学校の入試について
6月になり、お知らせできる中学入試の変更情報が増えてきました。
変更点まとめ第1弾でも触れましたが、
開智所沢中等教育学校(以下、開智所沢)が新規に生徒を募集
し始めるとのことです。まず、
□入試日程は開智中学高等学校と全く同日
□同じ試験問題
で実施されます。
受験する際には希望する受験校を
□開智所沢
□開智中学高等学校
□開智所沢&開智中学高等学校
の3パターンからオンラインで選択して出願します。
また、開智日本橋学園の11月の帰国生入試、そして2月4日に行われる第5回入試でも、開智所沢と同時選抜が可能とのことです。
従って、開智所沢を受験する場合、様々なチャンスがあり、1回の試験で2つの学校から合格をもらえる可能性があります。
さらに、この3校は所在地も異なるため、地域によっては利便性も向上します。特に、1月の入試については、東京の東部や埼玉、千葉在住の受験生にとってはおさえとして受験することも多く、1月の入試で合格すれば、2月1日からの試験に自信を持って臨むことができます。開智所沢の設立により、東京の西部や北部、多摩センター、八王子などからの受験も容易になります。これらの地域の受験生にとっては、1月の入試を上手く活用することが可能になるでしょう。
同一グループの学校で、一つの試験で複数の合格を得る機会はなかなかありません。もし実現できれば、それは大変魅力的な選択肢となります。
▼東京農業大学第一高等学校中等部の入試変更点
東京農業大学第一高等学校中等部(以下、農業大学)についてです。現在の小学5年生、2025年入試の話になります。
<大きな変更点>
□高校募集の終了
□2月1日の午前に第1回目の試験が始まる
2023年入試で東京都市大学附属が同様のスケジュールで試験を開始したばかりでしたが、この変更は非常に大きな影響を及ぼすでしょう。
この変更は農業大学を第一志望としている受験生にとっては朗報かもしれません。高校募集がなくなることで、中学生の募集枠がどう変わるのか、
□農業大学の附属小学校からの内部進学生が約50名
□中学受験での生徒の募集枠が175名から200名に増える
つまり、より多くの生徒が合格する機会が得られるわけです。
世田谷地区で2月1日にこれほどの人気校が変化することは、大きな影響を及ぼすでしょう。最近、私たちが動画取材で訪れた際にも、生徒たちがとても楽しそうに学校生活を送っていることが印象的でした。この変化は特に、同じエリアの男子校にも大きな影響を与えることでしょう。
▼入試科目を変更する学校
① 日本学園中学校
日本学園は適正試験を廃止し、2科・4科受験の2科も廃止してく方向です。2023年の人気を考慮に入れれば、色々な試験を行うよりも、4科だけという限定的な方法で行う方が良いかもしれません。2科受験だと倍率が上がりすぎてしまうという理由もあります。
② 江戸川女子中学校
2024年入試より、2月1日の午後入試にて適性検査型入試を導入します。 近隣にある都立両国の併願やお試しとして受験されることも視野に入れているのかもしれません。
適性検査とは、公立一貫校の問題と全く同じ形式でなく、むしろ総合問題のような形式で出題されることが多いです。
すぐに「自分には無理だ」と諦めず、公立一貫校を目指している受験生だけでなく、基本的なベースである算数と国語に興味がある受験生もぜひ考慮に入れてみてください。もし、第一志望の学校で適性検査を受けられそうな日があるなら、過去問を集めて挑戦してみることもお勧めします。
▼神奈川県方面変更点
「変更点まとめ第1弾」で横浜雙葉が2月2日に参入し、他校も日程変更があるかもしれないとお知らせしましたが、
鎌倉女学院
→3回目の試験日を2月4日から2月3日に変更
清泉女学院
→3期試験を2月3日から2月2日の午後に変更
横浜雙葉の2月2日の午後の試験を受けて、その後どの学校を受けるかということが思案されるでしょう。
また、神奈川県と言えば重要なニュースがあります。
横浜中学校
→生徒募集を停止することを発表
現在の6年生は受験可能ですが、2025年から適用されます。この学校は、2020年頃から高校の方で共学化がされました。中学も共学化を予想していましたが、共学になったことで横浜高校の人気が高まり、高校の募集を単独で行う方向に舵を切る決断が下された可能性があります。しかしながら、この変化は、男子校がまたひとつ減るという意味でもあり、それは男子校という選択肢がひとつ失われるようで少し残念です。
さらに、受験者数はさほど多くはありませんが、
武相中学校
→2月8日試験を新設
しました。
かねてより、遅い日程で試験を実施して欲しいと度々強調してきました。「2月の勝者」最新刊でも、「とにかく合格する」ことに重きを置いており、合格してから進学するか否かを決定しても良いという視点が示されています。合格という一つの目標を達成することが非常に重要です。
スタートラインから出発した受験生たちがゴールテープを切る機会を与えたいのです。そのためには、後半の日程で入試を実施して欲しいという願いがあります。
ここ最近、武相高校の特進クラスは勢いがあります。大学入試では東京大学にも挑戦しようと考えているようです。ですので、受験校を選ぶ際に視野を広げて検討してみてもよいかもしれません。
遅い日程と言えば、
聖徳学園
→2月10日もしくは2月11日に入試
立正大付立正
→2月7日もしくは2月8日頃
こういった入試日程の遅い学校も存在するので、ぜひ詳しく調べてみてください。
▼面接を廃止する学校
2024年、コロナ禍を経て面接を廃止する学校が出てきています。
横浜共立
学習院女子
この2校は面接が完全に廃止のようです。
立教池袋は面接が完全に廃止ではなく、正しくは
「第2回の自己アピール面接において、実技を伴う自己アピールを廃止」です。
口頭発表による自己アピール・英語による自己アピールは継続されるのでご留意ください。
逆にコロナ禍を経て、「やはり面接は大切」と改めて認識された学校もあります。声の教育社より、「中学受験 面接BOOK」という対策本を出版しています。面接がある学校を受験する予定のある受験生の方は参考にしてみてください。